所得税に関する「103万円の壁」

ここでは、「所得税に関する103万円の壁」についてお話したいと思います。その前に、所得税については、 簡単にご説明したいと思います。

所得税とは、1年間で稼いだ所得にかかる税金のことを言います。

しかし、所得税というのは、所得にまるまる税金がかかるわけではないんですね。どうゆうことかと言うと、基礎控除(きそこうじょ)というものがあって、 所得から一律に38万円を引くことができるんです。この基礎控除を差し引いた金額に税金がかかります。


例えば、あなたの1年間の所得が150万円だったとします。そして、所得税の税率が
20%だったとします。(本当はもっと複雑です)そうすると、所得税は、

150 × 20% 30万円
(所 得) (税 率)

となります。


しかし、先ほど説明した、基礎控除というものがあるので、

(150  -   38) ×  20%  =  22.4万円
(所 得) (基礎控除) (税 率)


所得から基礎控除を差し引いた金額に所得税がかかります。 このように所得税は、所得の金額、全てにかかるのではなく、基礎控除を引いた金額にかかります。

ここまでは、大丈夫ですか?


一口に所得といっても色々あります。給料やアルバイト料などもあれば、懸賞の賞金や、競馬・競輪の払戻金といったものもあります。

給与所得 ・・・・ 会社から受け取る給料、ボーナス
一時所得 ・・・・ 賞金、競馬等の払戻金
不動産所得 ・・・・ 地代、家賃、権利金

など、所得の種類は10種類あります。


基礎控除は、これら10種類すべての所得に対して控除できます。


実は、給与所得の場合、基礎控除のほかに給与所得控除 (きゅうよしょとくこうじょ) というものがあります。給与所得控除とは、 給与所得だけで引かれる控除のことで、 65万円の金額を差し引くことができます。

先ほど、計算にあてはめると

( 150  -      38    65 )  ×             20% 9.4万円
 (所 得) (基礎控除) (給与所得控除) (税 率)

 

と所得税が半額以上になってしまいました。ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ本題にはいりますね。


所得税は、所得から基礎控除と給与所得控除を差し引かれた金額に課税されるというのはわかったと思いますが、もし、 所得が基礎控除と給与控除よりも少なかったらどうなるのでしょうか?


そうです、所得税はかからないんです。


基礎控除と給与所得控除の金額を足すと、

38 + 65 = 103万円になります。


つまり、所得が103万円以内なら所得税がかからないんですね。

これが、 「所得税に関する103万円の壁」と言われいるものです。


こういった理由からパートの収入を103万円まで抑えようというわけですね。しかし、 年収103万円というと1ヶ月あたり8万5千円の計算になります。


もっと稼ぎたいと思っている方には、ちょっと物足りない金額かもしれません。そういった場合でも、所得税を払わないですむなら、 103万円で我慢した方がいいのでしょうか?


次のページでは、そういったことについて、ご説明したいと思います。

サラリーマンでも節税できるって知ってますか?

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「私は、サラリーマンだから節税は無理です」と思っている方に
これから大切な話をします。

サラリ-マンは、 節税の余地がないというのは 嘘です
実はサラリ-マンにも節税の余地がいっぱいあります。

たとえば!
医療費控除は医療費が10万円以上かからないと受けられない!って
思っていらっしゃいませんか?

ところが、税法上では、「10万円以上」あるいは 「所得の5%以上
医療費がかかった場合にも規定により受けられると記載されてあるのです 。

ご存じでしたか?

つまり! 医療費が10万円以下でも、その年の所得金額の合計額が
200万円未満の人はその5%の金額が控除されるのです。

このように税金というのは、 知らないでいると本当に損をしてしまいます

本当は払わなくてもいい税金まで、余分に払っている可能性があるんです。

納めすぎているあなたの税金を返してもらいましょう!

『サラリーマン家庭の、主婦の方は必見です。』

2006年03月29日 03:39